結婚しても、夫婦別々の姓を名乗ることです。
夫婦別姓は、現在わが国の民法において採用されていません。
民法で、婚姻の際必ず夫婦同姓を義務付けられているのです。
現在、改正配偶者は97%以上が女性です。
改姓することによって強いられる不便不利益は少なくありません。
だからこそ夫婦別姓を望む意見が多くなっているのです。
それでは、具体的に不便や不利益とはどのようなことがあるのでしょうか。
まず、精神的な問題として、それまでの自分の名前を失うことによる 喪失感や違和感があります。
また、改姓比率が圧倒的に女性の方が多いということによる
男女不平等感などです。
実質的なものとしては、それまで培ってきたキャリアや
信用を一時失ってしまうことがあります。
これはどういうことかといいますと、名前が変わってしまえば、
取引先などに改姓前と同一人物であるということを知ってもらわなければならず、 職種によっては多大な疲労を費やします。
また、免許証・資格証明、銀行口座や電話、光熱費等の
公共料金の手続きなどがあります。
以下大まかに、なぜ夫婦別姓制が必要とされ、
またなぜなかなか制が導入されないのか、理由をまとめました。
なぜ、夫婦別姓制が必要なのか<賛成の声>
1.男女不平等感
2.アイデンティティの喪失
3.仕事上におけるキャリアの断絶
4.証明書等の手続きの面倒
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なぜ、夫婦別姓制が導入されないのか<反対の声>
1.家族の絆の薄弱化
2.家名が途絶えてしまう(一人っ子同士の結婚の場合)
3.社会を混乱させてしまう
4.子どもに悪い影響を与える
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夫婦同姓とは、どちらか一方が必ず<賛成の声>に
挙げたような不便や面倒を強いられるため、
本来強要されるべきではないでしょう。
また、<反対の声>ような夫婦別姓制反対派の主張は、
具体的な説得力にかけます。
夫婦別々の名前だから家族の絆が弱まるというのはおかしな話です。
また、社会混乱を招くというのも、この後の項目で取り上げています
日本の姓の伝統や世界の夫婦の姓のあり方をみれば、
なんら根拠のない主張だとわかると思います。
もちろん、夫婦別姓を強要することだってできるはずがありません。
数字だけでみるならば、夫婦別姓を望む声というのは
全体の5%ほどに過ぎないのです。
しかし、民主国家を掲げる日本においては、
本来、別姓実践者が少ないという理由で夫婦別姓が
実現しないということはあってはならないのではないでしょうか。
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